50歳以上の男女を対象とした
「老後のお住まいに関するアンケート」結果
を公開しました。
CNET Japan
文:Work-Life調査団
構成:ソフィア
自分や家族の介護について不安を感じているか
については、「とても不安に感じている」
「やや不安に感じている」を合わせると
なんと77.5%という数値に達しました。
不安の対象は「自分」が一番多く66.8%、
それに「配偶者」62.6%が続き、
「自分の親」は30.5%という結果になっています。
配偶者や親に介護が必要になった場合、
主にどこで介護をするかについての設問は、
全体では「自宅」が半数以上と圧倒的に多く、
次いで「有料老人ホームなどの施設」24.3%、
「病院」13.8%となった。
では、自宅で介護するためには、
当然、何らかの対策を執る必要がありますが、
あらかじめ対策しておく層が4割という反面、
バリアフリーにしないと回答した人は全体の22.3%。
その理由として「今は必要と感じないから」
「費用がかかるから」が上位にあげられています。
これは、悲しいことにその時が来たときに、家を
手直ししようにも、経済的な問題で断念せざる
おえない層が、少なからず存在することが
予測できます。
昨日、建築家の濱野寿美男先生ともサロンでお話しをさせて
いただいたのですが、たとえ20代〜30代で家を建てる
にせよ、経済設計という錦の御旗のもとに、分譲住宅や
企画住宅を購入するよりも、それぞれの家族の『if』を
予測した注文住宅で、将来訪れるかもしれない『自宅介護』
を念頭に置いた住まいの間取りと導線設計は、当然考慮
しておくべきこと。
しかし、分譲住宅や規格住宅の場合は、自分たちとはあまり
関連性が薄いかもしれない、30代子ども2人世帯を基準に
設計するために、どうしても、家に家族を合わせなければ
ならない生涯のミスマッチをその家が無くなる
まで抱え続けることを、肝心のその家に住まう当事者が
認識していないこと。
将来のライフプラン(生涯経済計画)を見据えた
住宅設計と資金計画設計、リスクマネジメント設計を
行わずに家を建てる怖さがマーケットにご理解いただけない
限り、介護のときなどに大きな苦労を背負う家族は
決して減ることはありません。
また、このアンケート結果を読み込んでいくと、
将来介護する側は、少しでも負担を軽くしたいがゆえに
施設や病院を希望していたとしても、
将来介護される側は、自宅で少しでも長く過ごしたいという
切なる願いを感じ取ることができます。
将来、自分・配偶者、どちらが介護される側になるのかは
誰にもわかりません。
残念ですが、私ごときのか細い声では、
将来のことを見失ったままで、言われるがままに
思考停止状態で家を買う方々を留めることはできません。
個人的には、とても悲しいことなのですが、
日本の住宅産業が現状のままである限り、
私ごときの力では、どうしようもありません。
(毎週金曜日は私が執筆した『家づくりのプラスワンポイント』ですょ)
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